この記事では、本文レイアウトの要素である「ノンブル」「柱」の役割と、配置について説明しています。

ノンブル=ページ数表記

ノンブルとは、ページ数の表記のことです。

主にページの余白に配置され、読者をナビゲートします。

柱=本文以外の余白に配置される、タイトルなどの文字列

柱とは、ノンブルと同じように余白に配置される、「書籍のタイトル」「章タイトル」などの文字列のことです。

ノンブルと同様に読者をナビゲートすると同時に、レイアウトの装飾要素になります。

例えば、このような位置にノンブルと柱を配置できます

それではさっそく、ノンブルの配置についていくつかパターンをご紹介します。

ノンブルと柱は、読者をナビゲートするだけでなく、本文のレイアウト要素になります。

ノンブルと柱を配置する場所によって、紙面の印象が変わったり、ページあたりの文字数が変わってくるため、本文文字数と余白のバランス、全体のデザインへの影響を検討しつつ配置を検討します。

説明のなかで、「天/地/ノド/小口」という単語がよく出てきますが、これらはそれぞれ余白の場所を表しています。

天=ページ上部の余白
地=ページ下部の余白
ノド=ページの背表紙側の余白
小口=ノドと反対側の余白

余白の名称をふまえ、さっそく具体的なレイアウトを見ていきましょう。

例1 天地小口の端寄せ

例1は、ノンブルと柱をそれぞれの余白の端に配置するレイアウトです。

最もシンプルでスタンダードな配置方法で、小説のほか、ビジネス書、文字主体の実用書などによく使われます。

ノンブル挿入位置の例 その1

こちらの画像は配置のサンプルです。実際の配置は、本文の文字サイズ、行数×文字数などとのバランスを見て決定されます。

例2 天地小口のセンター寄せ

天地小口のセンター寄せも、よく見られるレイアウトです。

ノンブル挿入位置の例 その2

ノンブルと柱を一緒に天側に配置したり、まとめて地側に配置したり、または、
・ノンブルは地の小口寄せ
・柱は天のセンター寄せ
といった組み合わせでレイアウトすることもできます。

スタンダードな配置例ベスト3のご紹介

例1、2で紹介したように、ノンブルと柱の配置場所は、組み合わせにより多くのバリエーションを作ることができます。

ただ、たくさん種類がありすぎると検討が大変なので、ここではシンプルで見やすい、よく使われるレイアウトを3つに絞ってご紹介します。

天(上部余白)の小口寄りにノンブルと柱をまとめて配置

ノンブルと柱を、天の小口寄りにまとめて配置したレイアウトです。

スタンダードなノンブル挿入位置 その1

小説本などによく見られるレイアウトで、ノンブルに並べて、章タイトルや書籍名を記した柱が配置されています。

ノンブルと柱がコンパクトにまとまっているため、配置のためのスペースは狭くても大丈夫。ページ全体にぎゅっと文字を詰めたいときは、こちらのレイアウトのように、天または地にノンブルと柱をまとめて、余白を詰めておくのがおすすめです。

また、左右のページの柱に記載する内容は、左右で違ってもかまいません。

右側のページの柱には書籍のタイトル、左のページの柱には章タイトル、といったように、見開き全体でデザインのバランスをとることもできます。

ノンブルは地(下部余白)の小口寄せ、柱は天のセンター寄せ

ノンブルを地の小口側に配置し、柱を天側に配置するレイアウトもよく使用されます。

スタンダードなノンブル挿入位置 その2

本文の上下に余白が確保されるため、A5、四六判などのように大きめのサイズの本や、新書におすすめです。

例えば、四六判の本と小説を比較すると、ページの大きさの違いから、四六判の方が一行あたりの文字レイアウトが縦に長く、視覚的に読みづらさを感じることがあります。

ノンブルを地の小口側に配置し、柱を天側に配置することで、上下に十分な余白が生まれ、誌面のレイアウトを保ちつつ読みづらさを解消します。

小口に柱を配置して、より動的なデザインに

小口側の余白を活用すると、ページのレイアウトに動きを出すことができます。

実用書やビジネス本など、小説と比べて文字数の少ない書籍におすすめの配置です。

小口側にノンブルを挿入した例

イラストやまんがには「隠しノンブル」

ノンブルに邪魔されたくないイラストを配置するときや、デザイン上はノンブルを配置したくないけれど、印刷所の決まりでノンブルが必須……というときは、「隠しノンブル」を用います。

隠しノンブル?

隠しノンブルとは、ノド側の見えづらい場所に配置したノンブルです。ページの端ギリギリにノンブルを配置することで、本を開いてもノンブルが目に入らず、デザインやイラストを邪魔しません。

隠しノンブル=ノド側に配置した、見えづらいノンブル

隠しノンブルは、ページ数の表記を意図的に隠すレイアウトのため、目次をたどる必要のある小説ではほとんど用いられません。

全面に挿絵があるページや、ノンブルを表示したくないページには隠しノンブルを用いることがありますが、PDF入稿に対応している印刷所など、ノンブルが必須ではない印刷所も多く存在します。

ノンブルを消すか? 隠しノンブルにするか? 悩んだときには、ページレイアウトのバランスと、使用する印刷所の入稿ルールにしたがって検討してみてください。